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越谷の特産品

越谷の特産品の中でも、今回のテーマは「くわい」です。
越谷は日本有数のくわい生産地でありながら、まだ食したことがない越谷っ子も多いようです。(実は私もそうでした... by 編集スタッフ)
今回は、くわいと越谷のくわい商品をご紹介。次回は、消費シーズンのお正月に向け、くわいを使った簡単料理レシピをご紹介します。

 ■くわい

通常サイズのくわいと、
素揚げにしておつまみに人気の
Sサイズのくわい

"芽が出る" 縁起ものの野菜

 くわいは、れんこんと並んで正月料理に欠かせない野菜の一つ。小さな球形から先のとがったくちばし状の芽が伸びている姿から、「芽が出る」と、昔から縁起をかつぐものとして、おめでたい席での料理に欠かせない野菜である。
くわいの名前は「鍬(くわ)芋」の略で、地上に出ている葉と茎が農具の鍬に似ていることからきている。
 くわいは、一つの根にたくさんの子が付く。その姿が母親が子供を慈しみつつ哺乳しているように見えるため、それを姑(しゅうとめ)にたとえて「慈姑」という字が当てられた。
 世界で野菜として栽培しているのは原産地の中国と日本だけで、日本には奈良時代に中国から伝来したといわれている。形は円球形で、つやのある美しい青みを帯びた色で、独特のほろ苦さ、ホクホクした食感が持ち味だ。
8月ごろから翌春まで出回る。正月用のための12月は集中的に出荷される。

【保存法】
 くわいの生産地では収穫後にドラム缶に入れ、水を張って貯蔵する。家庭でも水の中につけて冷暗所で保存すると比較的長くもつ。冷蔵庫の野菜室へは新聞紙に包んでさらにポリ袋に入れて保存し、蒸散を防ぐ。

【栄養価】
 でんぷんが主成分。野菜の中では水分が少ないほうである。繊維は柔らかく、甘味とえぐ味あるのが特徴。わずかではあるがビタミンB12を含む。

【調理のポイント】
 正月には、芽が出るという縁起のよさも手伝って、おせち料理には欠かせない。煮物・酢の物などにする。そのほか、薄切りにして揚げたり、大きなものをおろしてだんごに丸めてゆでて、みそ汁の実に用いることもある。
煮る場合は、米のとぎ汁で一度煮てアクを取り、冷水に入れて調理する。
切り方は、くわいの芽に縦に切り込みを入れて外側を取り除き、底の部分を切り落とす。下から芽のつけ根に向かって縦に皮をむく。この時、六面にむくと形が良い。すぐ水にさらすこと。くわいは、ゆですぎると固くなるので注意が必要。

■■■どこで買えるの?■■■

お正月準備の時期になると、越谷市内のスーパーにも置かれるが、確実に手に入れたいならば、生産直売農家さんへ。 大きさや販売時期もよるが、1kgで700〜2000円で販売している。問い合わせてみよう。
 ・金子繁雄さん(くわい研究会代表)
住所:越谷市七左町4-393 電話:048(986)1658



■■■くわい関連商品■■■

 ■「慈姑楽我」(くわいらがあ)330ml 1本450円

くわいを使った発泡酒。くわい・麦芽・ホップ・大麦が原材料で、アルコール度数7%、くわい含有量40%。 越谷くわい研究会さんによる商品です。

【「慈姑楽我」販売店】
・島村酒店 新川町2-431 048(962)5046
・ファミリーマート前田商店
 谷中町4-57-3 048(964)8974



 ■くわい饅頭(1個100円)

小さいクワイを砂糖で煮て、こしあんで包んだお饅頭。中のくわいは、栗がもう少しシャキシャキした食感。まわりの饅頭皮は、しっとりもちもちです。さっぱりした甘さ控えめのお饅頭です。


 ■くわい大福(1個100円)

ゆでたクワイをつぶし、砂糖を加え、あんにしたものを、ぎゅうひで包んだ大福です。

【「くわい饅頭」「くわい大福」製造販売】
「岡埜(おかの)製菓店」
 越谷市越ヶ谷本町6-3
 048(962)2539

明治25年創業、110年以上の歴史を持つオリジナル和菓子の製造・販売の老舗。越谷特産のくわいを使用したオリジナル大福・饅頭がある。くわいの収穫される11〜4月までの限定の商品。3代目のご主人が、試行錯誤を重ね、4年前に販売を開始した。残念ながら2年前にご主人は他界されたが、4代目がその味をしっかり受け継いでいる。