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宮内庁埼玉鴨場〜越谷と鴨場〜



宮内庁埼玉鴨場 越谷市大林地区にある宮内庁埼玉鴨場は、明治41年につくられた約10ヘクタールの面積を持つ御猟場だ。
ここでは、天皇・皇族の方をはじめ、外国からのお客さんなどたくさんの人が訪れて鴨の猟を楽しんでいる。

そもそもなぜ、越谷に埼玉鴨場があるのだろうか。 それはもともと昔から、元荒川の沿岸のあたりに野鳥がたくさん集まり、 江戸時代には幕府や紀州藩の鷹場があった。 かの徳川家康もここの地を訪れ、鷹狩りをしていたそうだ。 それが明治41年になり、正式に宮内庁埼玉鴨場として創立された。

鴨は渡り鳥なので、毎年秋になるとシベリア方面からエサを求めに日本へ飛んできて、翌年の春に帰ってゆく。 また飛来してくる鴨も、マガモ、コガモ、オオガモ、オシドリなどと種類が多い。 なのでここ越谷にも、秋から春にかけて数えきれないくらいの鴨が埼玉鴨場に集まってくる。

鴨

昭和32年3月11日の新聞記事によると、この日、天皇皇后両陛下や皇太子、皇族揃って埼玉鴨場を訪れた。 多くの越谷市民は両陛下たちが来ることを知らなかったため、この日は沿道の出迎えが少なく静かだったとのこと。

最近では越谷も都市化され賑やかさを増しているが、 そのような中でも、越谷市環境保全区域となっている宮内庁埼玉鴨場には、 多くの樹木が生い茂り、自然の緑地帯がまだまだ残っており、非常に貴重な場所になっている。 ただし一般の方は、特別な企画(越谷市の市政移動教室など)以外自由に出入りできないのでご注意を。
※鴨場内部の撮影も禁止されています。

参考文献:「越谷の歴史物語(第三集)」1983年3月15日 越谷市教育委員会

文章:「越谷っ子」特派員:阿部智恵美



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